男の子

2003/01/24


こんにちは。インペリテリです。
今日は私の後輩の話をします。

以前はこういった体験はしたことがなかったのでいわゆる霊感というのはないものと思っていたそうです。
その頃学生だった後輩は久しぶりに、東京から実家のある栃木県のK市へ帰るところでした。
暗くなってからの帰省だったのでK市に入った頃はもうすっかり夜が更けて2時か3時ぐらいになっていたそうです。
季節は1月です。
外は寒く暖房をガンガン効かせて走っていました。

遅い時間なので対向車は全くなかった為、ヘッドランプをハイビームにしようと思いスイッチを入れたとたんに
前方に何かが見えました。
500メートルは離れていたそうです。
「それ」はセンターラインの上をまるでスキップでもするかのようにぴょんぴょんと跳ねていました。
100メートルぐらいになって「それ」が浴衣を着た男の子だというのがわかったそうです。

1月の寒い夜。しかも夜中の3時。この世のものではない。やばい!!彼はとっさに目を逸らしました。
しかし目を逸らしたにもかかわらず、追い抜き際になぜか目が合ってしまったそうです。
顔の半分がありませんでした。

後になってわかった事らしいですが、その年の夏に、その付近で男の子が事故死したということです。
その男の子と「それ」が同じものかどうかはわからないということです。


<インペリテリさん>