常夜灯

2001/07/30


いつも寝る時は、常夜灯を点けて就寝しています。

常夜灯を点けていると暗いながらも部屋中の模様が分かりますよね。
その日も常夜灯を点けて布団に入りました。
その夜は、気分的に何となくいやな感じがしていました。
部屋の電灯はリモコンタイプなので布団に入ったまま目をつぶってリモコン操作し常夜灯に切り替えました。

すると、目をつぶっているのですが部屋の光景が鮮明に見えます。
脳裏に浮かぶといった方が正しいかもしれません。
その時、布団の左側に女の人が立っている光景が浮かんできます。
顔をしなだれている為、長い黒髪は顔の前に垂れ下がっていて顔は見えません。
ネグリジェの様なものを着ています。
それだけでも怖いのですが、いきなり手を前に伸ばして、ちょうど寝ている私の首を絞めるような格好で距離は2メートルしかないのに走ってきます。

「ひゃ〜。」

目を開けると、いつもの部屋が常夜灯に照らされてうす茶色く見渡せます。

「はぁぁ〜。」

安堵のため息と共に目をつぶります。
すると、先ほどの女の人が同じ格好で襲ってきます。
布団に入ったばかりなので寝ぼけていると言う事は考えられません。
目をつぶった時の光景は、いやにリアルです。

今思うと、その後の展開はなく女の人が例の格好で走ってくる光景が延々と続くだけ のようです。
といっても、すぐに目を開けてしまうのでもしかしたら違った展開になったのかもしれません。
その後、何度も目をつぶる毎に同じ光景で襲ってきます。
その夜は、常夜灯ではなく電灯を点けたまま就寝しました。
電灯を点けたままだとあの女の人が出てこなかったからです。

いったい何だったのでしょうか。
女の人に見覚えは有りません。
その日見たTV番組でも関係する様なものはやっていなかったし..。
これは、この夜だけでした。
未だに、よく分かりませんがその時、

「やられる。」

と本能的に恐怖を感じていました。
怖かったです。

<YONEさん>