磯釣り

2001/05/16


僕は釣りが好きです。

そんなに危ないところではないのですが、足場の悪い岩場の磯によく釣りに行きます。
いつ頃だったでしょうか。
午後から釣りを始めました。
僕は、お化けや幽霊を信じる方で夜釣りは基本的にはやりません。
堤防で何人かの人がいる時はたまに夜釣りもしますが、一人きりの時には夜釣りの時はやりません。

その日は、全く当たりが無く日も沈み始めたので −帰るか− と 思いました。
が、そのトタン当たりがありました。
内心では、−帰らなきゃ− と思うのですが釣り好きとしては −帰れない− 状態です 。
回りを見ると右に1人、左に2人のおじさんがいました。
チョットだけのつもりで2時間くらい釣っていたでしょうか、辺りはすっかり真っ 暗闇となりました。

夜釣りのつもりは無いのでライトは持っていません。
でも、かって知ったる場所なので右側の道を道路に向かって歩き始めました。
先ほどの左に居た2人のおじさんは居ないようです。
なぜならズーと真っ暗だったからです。
右側の通り道に居るおじさんは明かりがボーッと点いているので存在感があり 又、帰り道の目印となりました。
距離にして50m位ですが、足場を気にしつつ明かりに向かって進み始めました。
時たま波の音に混じって、−シュッ・・・ボチャン− と投げる音がするので一人で はないと言う安心感がありました。
おじさんの所まで10m位になったとき フッ と明かりが消えました。
-帰るのかな。怖いから一緒に帰ろう- と思い急いでその場所に向かいました。

暗闇で人の動く気配は有ったので安心できましたが、いざその場に来たときおじさ んはおろか 釣りをした形跡は有りませんでした。
先に行ったかと思いましたが、わざわざ明かりを消して帰るはずが有りません。
孤立感、恐怖。波の音が何となく大きくなっている様な気がします。
足場に気おつけながら道路に転げるように向かいました。

道路に着いて先ほどの場所を見るとまた明かりが....。
よく考えると、左側に居た人もその先は行き止まりなので自分の所を通らなければいけないのにそのまま居なくなったがもおかしい。
さっきと同じところに明かりが灯るのもおかしい。
ここには、車か単車で無ければ来れない場所なのに、道路に駐車車両がないのもおかしい。
あの光も ボー としていて蛍光灯やランタンの光と違ってロウソクの光の様なところもおかしい。

僕は、お化けや幽霊を信じてます。
結論的には、−やはり....− と思っています。


<DUTYさん>