2000/06/23


猫は死ぬ時、自分の死期を感じ取って飼い主の目に触れない場所へ行ってその生涯を終えると言いますよね。

確かに、飼い猫はよぼよぼになって、

「そろそろかな?」

と思っていると忽然と姿を消します。
特に、外へ自由に出入りできる猫は必ずいなくなりました。
子供の頃は、なん匹かの猫を飼っていましたが、猫の死期が近づいたなと感じた頃に追跡を試みましたが分からずじまいでした。

最近の話ですが、先月まで猫を飼っていました。
この猫は、マンションで飼っている関係上外への出入りは禁止としていました。
一度も外へは出していません。

この猫も、ここに住んで十数年になり何時死んでもおかしくない時期に来ていました。
わたしは、独身と言うこともあって出かけるときは、窓、玄関等は厳重に戸締まりをします。
ある日、仕事に行く為、窓、玄関の戸締まりを確実に行い出かけました。

仕事を終え帰宅しました。が、いつもの様に飼い猫が出向かいに来ません。

「おーぃ。どこにいるの。」

部屋中、それこそ舐めるように探しましたが飼い猫はどこにもいません。
窓は、中から鍵が掛かっています。
帰ってくるとき玄関には鍵が掛かっていて、鍵を空けて入ったのも事実です。

やはり猫は、自分の死は飼い主に分からないところで行うのでしょうか。

でもどこから。

それから、1ケ月経ちましたが部屋は今まで通りです。
もしかしたら、部屋のどこかで死んでいるのかとも思いましたが腐敗臭等、今でも無いので部屋に死体が有ることは考えられません。


<たかこ さん>