かあさん

2000/05/26


最近わかった事なのですが幼い頃の数年間の記憶が現実とかけ離れていました。

小学校の入学式は、父親と母親と3人で出席しました。
帰りに寄ったファミリーレストランで自分と父親はハンバーグを食べ、母親はサンドイッチを食べていました。
小学校1年の授業参観の時、後ろで微笑みながら自分を見ている母親の姿、学校から帰って母親とお喋りをした楽しい一時など鮮明に覚えています。

今、高校3年ですが、確か小学校の2,3年の頃、母親が亡くなり葬式とかには出してもらえなかったのですがそのころ亡くなったと記憶しています。
ところが先日、父親と話していて話が矛盾している事に初めて気が付きました。
父親は、母親の死についてなるべく話さない様に避けていたらしく、この時は初めてと言って良いくらいでした。その時、

「お母さんは、小学校の2年か3年の時に死んだんだよね。」
「違うよ、幼稚園の時だよ」
「えっ、だって、小学校の入学式はお父さんとお母さんと3人で行ったじゃない。」
「あの時はお父さんと2人でいたんだよ」

と当時の写真を見せてくれました。
当時見たときは母親と写っていたはずなのですが今見た写真には自分と父親との2人だけです。

「あの時、ス○イラークで食事したよね」
「でも、きっと、2人だったよ。」

自分としては、”????”状態です。
確かに、小学校2,3年から母親がいないと実感していますが、小学校1年頃の母親と過ごした記憶は思い出せます。

あの記憶は現実のものでなかったのか?
当時の記憶は幼い年齢と言うことも有り全体的にぼやけていていますが、その中には断片的に母親の記憶が有ります。

幼い息子を残して先立った母親は心配して自分の面倒を見に来てくれていたのでしょうか。
そう思うと胸が締め付けられる思いがします。


<みつさん>