予 知

2000/05/18


これは怖い話ではないのですが、”そうゆうものなのかな”と思う出来事があったので。

私の両親は余り仲が良くなく子供の頃の記憶としてはいつも喧嘩をしていました。
私が成人した後も父親と話せば、母親の悪口を延々と聞かされました。
母親の方は父親の悪口を余り言いませんが時たま聞かされていました。

それがある時点から、父親と話しても母親の悪口を言わなくなりました。
そればかりか、今までとは別人の様に、

「母さんは、いい人だよ。」

とか

「これから、母さんを大事にする。」

などと言うようになりました。

それは、私ばかりでなく直接母親にも言行っている様でした。

「なんだか気持ち悪いね。」

母親と話しながら父親の変貌ぶりに苦笑いをしていました。

それから、2年位が経ち父親の体調が悪くなってきました。
医者嫌いな父親は市販薬を呑んで我慢に我慢を重ねていましたがどうしても駄目になり近くの病院へ行きました。病院側は、

「ちょっと、うちでは分からないので○○市立病院へ行ってください。」

と、紹介状を貰い○○市立病院へと向かいました。
診察後、当日に入院となり家族だけ呼ばれて”癌の末期”を宣告されました。

今思えば、父親が母親を誉めだした時に体の内部で変調が有ったのかと思います。
人間って、意識の外で自分の体の変調や肉体の消滅を感じるのでしょうか。

この時、無意識に今までの悪行(母親に対しての)を悔い改めようとしているのでしょうか。

余りにも、タイミングが良すぎて不思議な気持ちになります。
この様な体験をしたのは私だけでしょうか?

<ゆみ さん>