誰もいない神社

2007/04/01


寂れた誰もいない神社。
昼時だと言うのに夕暮れ時のような静寂。
鳥居を抜けた直ぐに柄杓の置いてある水場で手を洗う。
手を切るようななんとも言えない冷たさ。

口を濯いで移動しようと顔を神社に向けたその時、手を洗う音が...。
振り返っても誰もいない。

礼拝して鈴を鳴らす。
簡単な願い事をお願いして帰ろうとすると、”ガランッ”と大きな鈴の音。
振り返っても誰もいない。

怖くてなって急いで鳥居に向かって走る。
鳥居を抜ける瞬間再び”ガランッ”鈴の音。
そのとたん、神社の木という木から一斉に何百羽のカラスが...。

鳥居を抜けてから数分、全力で走っていたが、やっと人家が見えてきた。
道行く人たちを見てホッとしたが、何か違和感が。
みんな、私を見ている。
何か付いているのか。何かに見えるのか。

分からないまま、家路に着きそのまま寝てしまった。
その後、電話の音で目覚めると 祖母がなくなった知らせが...。
私は何故、神社に行ったのか 未だに分からない。



<ヨンさん>


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