義父

2003/01/24


あれは、私が主人の家へ嫁いで来て1〜2年位たった頃、心霊物には興味はあるものの、
全然金縛りもあったことのない私が初めて見たもの。
それは、今から9年前に亡くなった義父です。

その時、上の子供が生まれていて会社は産休をとっていて子供が昼寝してる間にと3時頃
早めに夕食の支度をしていました。
家の間取りを説明しますと、玄関から見るとまっすぐ階段があり、この階段は向こうが
見えるす通しのタイプです。
そして台所が突き辺りにあって、ちょうどガスレンジのところにあたるのです。

ガスレンジの所へ立つと、人の気配がしたような気がしたので、何気なく後ろを振り向いた瞬間、
ちらっと人の影を見たのです。
(この時から私の場合、見える時は振り向きざまに目の端で見えることが多くなりました。)
2〜3回それを繰り返すことで、逆光で黒い人影でしか視覚ではとらえることしかできませんでした。
ただ、

「くしゃくしゃのパーマ頭にグレーの作業着、そして黒い長靴履いてどこか出掛けようと
 してるからお義父さん仕事しに行くのかな?」

とそのまま見た訳ではないのに勝手にそんな映像と考えが浮かんだのです。
自分で我に帰り、

「もし見えたとしても、人が玄関に座ってたとしても、ここから何を履こうとしてるかなんでわかっちゃうの?!」

と頭の中はパニックになってしまい、気のせい、自分は疲れてるんだと言い聞かせました。

その夜、主人と義母が仕事から帰って来て、夕食を食べながらその話をすると、

「いや、仕事に行っても行かなくてもいつもそんな格好だったよね。」

と、主人と義母が笑ってそうそう、と言ってるのを聞いて私は改めて背筋が寒くなり、茫然としてしまいました。
義父は、とても子煩悩な人だったとも聞いていたので孫を見に来たのかなと一人そう思いました。

前々回の「霊を見る方法」って載ってましたが、私の考えというか体験からだと、
そういう環境に体が霊的に慣れてしまうのかもしれないと思います。
実は、義母が亡くなった時もそんな話があるんです。

その話はまた今度・・・。

<p.s>

あと、私の愛読している「ほんとにあった怖い話」に実在する霊能者、T尾R子さんによれば、

「見えるんじゃなくて感じるんだ」

と言っていたのがすごく分かるんです。



<nyaoさん>