私の不可解な体験について

2002/11/12


今では鈍い私も、小さい頃には多少でも感覚が鋭かったようで、1回だけで はありますが、不思議な体験をしております。
このように投稿させていただくのは初めてですが、もしよろしければご一読 下さいませ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あれは、私が小学6年生の12月の出来事でした。
そのときは、両親が外出しており、私と祖母で留守番をしておりました。
12月の夕方6時にもなると、外はとっぷり日も暮れて真っ暗となります。
空腹に耐えかねて、台所でおやつを探していたそのとき、外から物音が 聞こえました。

「びゅんびゅんびゅん・・・」

縄跳びで二重跳びをするとき、縄が空を切る音がありますよね。
そんな音が外から聞こえてきたんです。

「隣の子が遊んでいるのかなぁ・・・こんなに真っ暗なのに」

などと思いながら、なんとなく窓を開けて外を覗いたんです。
すると、庭の一番暗いところから、女の人のすすり泣く声が聞こえてくる ではありませんか。
ただひたすらさめざめとすすり泣く声でした。
犬猫の鳴き声とも違いますし、わざわざ人の家に上がり込んで泣くような 人はいないでしょう。
それに、泣き声がするものの、誰もいるような気配はないのです。
震えながら

「お母さんなの?」

と声を掛けたのですが、泣き声が響くだけでした。
背中に水を打ったような・・・というのは、あのときのことを言うので しょうね。
慌てて祖母の部屋に行き、一緒に声のした方を覗いてもらったのですが、 そのときは、もはや何の物音もしませんでしたし、あれほどの声だった にも関わらず、祖母はまったく気づいていなかったのです。
当然ですが、帰ってきた両親にどんなに説明しても、信じてもらえず、 このことは私だけの体験となりました。

それと関係があるかどうかはわかりませんが、その出来事から10日程度 経った後、その家を引越する話が持ちあがりました。
私は、あの泣き声は、あの家に住まう何かが、別れが近いことを教えて くれたのではないかと思っているのですが・・・。


<Yasukoさん>