入院

2002/09/25


うちの子供が幼稚園の時、川崎病 と言う怖い病気になり1ヶ月 入院した時の話です。

この病院では、完全看護のため親でも夜8:00になると病院を出なくてはならない と言う規則がありました。
但し、後から同じように入院している母親の人に聞いたのですが規則はあっても暗黙 の了解で幼児の親はみんな付き添っていたようです。
逆に、子供一人(感染の可能性が有るので一人部屋)でおいて行く方が珍しいと驚か れてしまいました。(退院直後に聞きました。)
わたしとしては子供の入院中、夜は家に帰っても心配で心配で胸が張り裂けそうでした。
病院に行くと必ず、

「昨日は大丈夫だった。寂しくなかった。」

と聞くのですが、全然と言う感じです。
看護婦さんにも確認するのですが、

「泣きもせず静かに寝ているようですよ。」

と言う解答しか帰ってきません。
我ながら自分の子供ってこんなにしっかりしてるんだと感心しました。
いつもならもの凄い甘えっ子なのにと。

お決まりの幽霊話のようですが、よくよく話を聞くとわたしが帰った後に同年代の 友達が遊びに来てくれると言うことでした。(これも退院間近に聞きました。)
何だぁ。そうなのか。 と安心しましたがよく考えると隔離されている様な状態で 他の子供が来てはまずいのではと子供と遊んでくれる”その友達”の方が心配となり 看護婦さんに相談しました。
看護婦さんは子供にあれこれ尋ねましたが該当する子が見あたりません。

「巡回(11時頃)の時は寝ていますので、その前に見ます。」

翌朝、病院に行きましたが昨日の看護婦さんは夜勤明けでいませんでした。
その後、その看護婦さんは何日か休暇を取っていたそうです。
後日、看護婦さんに合うことができ確認したところ(退院間近)、

「あの時、病室から話し声がしたので入りました...。」

病室に入ったとき看護婦さんが入ったのを気が付かないほど楽しそうにベットの上で 笑っていたそうです。
ベットの枕側に座って足の方の空間に向かって...。

「○○ちゃん。どうしたの。」

と方に手をかけるとびっくりしたようにこちらを見て、また、さっきの場所に視線を 戻しましたが、

「帰っちゃったじゃないか」

と子供に怒られたようです。

「確かに誰も居ませんでした。」

看護婦さんは、言いにくそうに話してくれました。
わたしとしては、気持ちが悪いのですぐに退院させて違う病院へと考えましたが退院 もあと2・3日なのでどうしようと考えました。
その時、親も一緒に泊まっても良いと言う話を聞いたのでその日から一緒に泊まりました。
子供は喜びましたがわたしはドキドキす。
子供は、なかなか寝ず、10時位になるとそわそわしていましたが10時半くらいに は寝てしまいました。
わたしは、2時位まで寝られませんでしたが何事もなく朝を迎 えました。
翌日も同じ様なことを繰り返して、結局不思議な体験はしませんでした。

でもきっと、子供は何かを体験してたのでしょうね。


<Mさん>