謎のおじさん

 


夜中に冷川峠を車で通る事が良くありますが、”ドキッ”とする事が何度か有りました。

この峠道は、街灯等何もない道です、月が夜空に有る時はそれなりにぼんやり周りの景色は見えますが、それ以外は、真っ暗闇になります。
(途中で車を止めて、ライト等を消すと周り真っ黒になり何も見えません)

その暗い道をヘッドライトを頼りに走ります。くねくねとカーブの多い道なのですが、人が歩いている事は考えられないし、対向車がくればヘッドライトの光でその存在が分かるのでそれほど気にせずに飛ばして行きます。

こう言う道ですが、この真っ暗な峠道に自転車を引いて峠道を歩いている謎のおじさんをよく見かけます。
自転車を歩いて引いているせいか、ライトは付いていません。カーブを曲がるといきなりヘッドライトに照らされたそのおじさんの姿が現れ、かなり驚かされます。

1つだけ不思議なことは、正面を向いたおじさんに遭遇したときに思ったのですが暗闇を歩いていて、車のヘッドライトを浴びたら非常に眩しいと言った表情をすると思うのですが、その顔は無表情に1m暗い先をボーと見つめている様に見えます。

怖いので車を止めて確認する勇気は有りません。通り過ぎた後、ルームミラーで後ろを確認しても既におじさんは見えなくなっています。

あのおじさんは一体何者なのでしょうか、車で走っても気味の悪い峠道を1人自転車を引いて歩いているおじさん、謎です。
実在している人物なのでしょうか?


<Y.Nさん>