深夜の岬

2001/10/07


6カ月付き合ってた彼女と別れました。

理由は言いにくいのですがこの場を借りして話します。
付き合いだして満6ヶ月の記念日の事です。
彼女と深夜の岬へドライブ行きました。

そのての話は無いところでしたが深夜と言うこともあって少し気味の悪さを感じました。
岩に砕ける波の音だけが聞こえるような静粛。
物凄い良い雰囲気となりました。
実は今まで彼女とは何もなく、

「今日は決めるぞ」

と心の中で誓っていました。
きっと彼女もその気で有ろうと意を決して口づけを試みました。 その瞬間、

「バコンッ」

車の屋根に異常な音と振動。
何かが落ちてきた様な、と言うより絶対に大きなものが落ちてきました。
内心は ビクビク ですが、彼女の手前 怖さを押さえて

「チョット見てくる」

とドアーに手をかけたその直後、フロントガラスを伝うおびただしい鮮血..。

「きゃー」

彼女の悲鳴が車内にこだまし、夢中でバックし方向転換、ウォッシャー液を出しまくりながら、 フロントガラスの血を流し続け逃げました。
最初のコンビニで、車を止め怖々車外にでて車の様子を確認しました。
そこには、血の痕跡、車の屋根の異常(凹みとか)、一番怖かった落ちてきたもの等 何もありませんでした。
今まで通りの車が有るだけでした。
車内の彼女は泣き通し、家に送り届けると逃げるように玄関に消えて行きました。 後日、

「あんたとなんか...」

と彼女に振られました。
今思えば、色気を出してあんなところ行く事自体”馬鹿だった。”と思います。
でも、それ以上にあれは何だったのだろうと考えさせられます。
一つ言えることは、むやみに人気のないところに、特に夜は言っては行けないと言う事です。


<Zさん>