霊園

2001/05/22


そろそろムズムズしてきましたね。

もう少し経つと待ちに待った夏です。
夏と言えば海。海と言えばナンパですね。
最近は歳も歳なので落ち着きましたが今でも当時を思い出します。
その思いでの中でも一番のお話をします。

先に言った様に夏になると海に出かけて浜辺を行ったり来たりしてめぼしい女の子に声をかけます。
1日歩く距離としては何回も浜辺を往復しているので10km以上は歩いているでしょうか。
でも苦になりません。
ある日、2人連れの女の子のナンパが成功しました。
今晩の合う約束を取り付けて8時頃に約束の場所に向かいました。
暫く、4人(男2+女2)で紳士的におしゃべりをし頃合いを見て2組に分かれま した。
私は、何とか言いくるめて単車の後ろに一人の女の子を乗せ”その場所”を見つけようとしました。
まだ、お金、年齢の関係でホ○ルの様なところは利用できません。

夏の夜は人が大勢居るので公園では駄目です。
何を思ったか、そこから20分ほどの所に霊園があり広い芝生の有ることに気が付きました。
今思えば、その事しか頭になくてあのような所に行ってしまったのでしょう。
若気の至りって言うやつですか...。

霊園には、案の定誰も居ません。
所々に点々と着いている街灯だけです。
かなりの山の上にあるので麓の町の灯りが何ともロマンチックな雰囲気を醸し出し ます。
女の子には、霊園って事は言っていないので雰囲気は否が応でも盛り上がります。
そして、二人は...。

とその時、”ザッザッザッ”と人が歩いて来る音が、2人とも上体を起こして音の鳴る方へ振り向きました。
女の子の方は、Tシャツを脱いでいたのであわてていました。
音は近づいているのですがその姿は見えないと言うのでしょうか、その存在は感じるのですが姿が見えません。
これはまずい!と思ったので女の子の腕を取って夢中で逃げました。
女の子の方は、脱いだTシャツが見つからないのでギャーギャーわめいていましたが単車の後ろに載せて町まで逃げました。

その夜は、自分の着ていたTシャツを女の子のあげて裸で単車にまたがって帰りま した。
翌日、怖いので友達8人と昨日の霊園に行き芝生を確認したのですが夏の強い光に 照らされて恐怖と言う文字は浮かんできませんでした。
一人の友達に、この霊園は出る等の話をされましたが昼間にされても全然怖くあり ません。
帰ろうと言うことになり霊園内の道を進んでいる時に気が付きました。
ある墓のところに昨日の女の子のTシャツが有るのを...。

単車を止めてその場に向かいましたが、Tシャツを回収する事はせずダッシュで逃 げました。
Tシャツは、お墓の納骨の時に開ける石のふたの間に3分の1が挟まれていたからです。
中から引っ張られているような状態で...。

<Toruさん>