お雛様

2000/10/01


この話は初めて不思議な体験をしたときのことです。

3歳の時初めて親父の田舎(山形の米沢市からバスで1時間以上)に行きました。
ついた日の翌日か翌々日の夜のことです。
時間はかなり遅かったと思います。
田舎ですので縁側があり板張りの廊下になっていたのですが、 そちらの方からズリズリと音が聞こえてきたので目が醒めた。
障子を開けて覗いてみたら雛人形が歩いてました。

玄関の土間口から自分が寝ている部屋のほうへお内裏様とお雛様が歩いてきたのですが、怖くありませんでした。

次の日に曾祖母に話したら、

「家のお雛様はよく歩く」

といわれました。(もちろん山形弁ですが、当時は理解できてたみたいです)
その後、

「お前の顔が見たかったのかもしれない、みんなに云ったらだめだよ」

と言われました。

それでかなりの年月が経ってからのことです。
妹(8歳離れてます)が2歳か3歳のときに雛人形を買ったのですが、 それを飾っているときに母が、

「そういえば山形に行ったときにお雛様が歩いてるって話してたね」

と云いました。
自分では話してなかったつもりですが、話してたようです。

ちなみに山形に行ったのは1月だったと思います。
雛人形を飾る時期ではなかったことは確かです。

ではまた。


<jun1さん>