学校
2000/09/17
「おい、早くこいよ」
僕と友達のB君と肝試しののため森の中の道を少し進み元学校に行きました。
林をひたすら進みようやく学校の前まで来ました。
校庭は何年もほっといたので雑草はボウボウです。
もう何十年も使ってないから校舎はぼろぼろでした。
僕はためしに一人で入ってみました。
中もぼろぼろでした。
ろうかは一歩、歩く毎にギシギシしなります。
「ふっ」
と右を見て”ヒヤッ”としました。
鏡があったのです。
結構大きい鏡で僕の全身が映し出されていました。
何にもないから友達を少し脅してやろうと思い
「わぁぁぁぁぁ」
とウソの叫び声を上げました。
「さっき、鏡から血まみれの子供が」
と言いました。
友達は少し青ざめましたが
「そんなウソ言っても僕知ってるよ。この学校何十年も使ってないから鏡なんて一枚もないはずだ」
その時、僕の顔から血が引いていくのが分かりました。
先ほどあった鏡が無いのです。
よく考えると、鏡の僕は長ズボン、今の僕は半ズボンなんだ。
風もないのに林が揺れました。
<暁政さん>