廃校

2000/09/10


こんにちは、teryです。

先日、私も16歳の誕生日を迎え、そのことがきっかけで、昔入団していたガールスカウトでの恐怖した出来事を思い出しました。

私が低学年のころのこの時期に、ガールスカウトでキャンプの行事がありました。
場所は、もう廃校になった校舎です。
今は、きちんとしたキャンプ場になっていますが、当時は、まだ教室や、古くて使えない公衆電話なども残っていて、なんとなく不気味な感じがしました。

夜になり、雨が降ってきたのでテントではなく、教室で寝ることになりました。
団でのオリエンテーションの最中に、仲の良い友達に誘われて、3メートル程離れたトイレに向かいました。
3メートルと言っても、明かりが点いているのは教室だけで、頼りは月明かりだけ、といった状態です。
低学年の私達にとっては、気味が悪くて仕方がありませんでした。
おっかなびっくり進んで行って、やっとトイレの前に到着しました。
そこの近くには窓があり、近くに使えない公衆電話もありました。

用を済まし、友達と一緒にトイレからでました。
そして、友達がふとこちらを見ました。
とたん―――

「ひゃっ・・・!!」

ひどく驚いたような叫び声を上げて、1人全速力で、教室の明かりがある場所まで逃げていきました。
私もなにがなんだかわからなくて怖くなり、友達のところに行き、

「なんで逃げたの?」

と訊くと、友達はこう答えました。

「あんたの真後ろの公衆電話を、白い着物を着た長い髪の女の人が使ってた・・・」

ちょうど、窓の月明かりで彼女の哀しそうな顔がみえたのだそうです。
私は実際見てはいないのですが、物凄く怖かったのを覚えています。

そこの土地の因縁のようなものはわかりませんが、私の父も、そこでキャンプをしたことがあるそうで、父は人魂を見たそうです。

確か、校舎の裏側には妙な噂が流れていたような気がします。

よくは覚えていませんが。



<teryさん>